あの大震災から一年・・・

2012年3月記

報道では、いかにも被災地は復興へ向かっているようですが、震災後、一年経過した現在、格差が広がるばかりのように感じます。

震災前と変わらない生活を送る方がいます。

市内では「もう支援はいらない」「もうボランティアは必要ない」とおっしゃる方もいます。

ボランティアに来られた方の中には「逆に元気をもらった!」とおっしゃる方がいます。

しかしその裏に、人前では元気に笑っていても眠れないほど悩み、苦しみ、精神科に通われている方、気丈にされていても、生活が苦しく、実はお米を買うのも大変な方がいらっしゃいます。

会社が流されて再建するのに大変な方、会社は残ったけれども取引先が被災し、収入がない方もいます。

被災地外では、震災バブル等と言われているそうですが、それはほんの一部です。

一年経過した今・・・思うのは被災地一括りではないということです。

その人が、実は大変悩み、苦しんでいることにどれだけ気づけるか、どれだけ寄り添えるか、これが、一番大切なのだと思います。


平田洋子